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印刷業界に勤めるのはおすすめしない4つの理由【就職・転職者必見】

 

どうもdaisです。

 

就職や転職で、印刷業界(印刷会社)を選ぼうとしてませんか?

その前にちょっと待ってください、この記事を読んでからでも遅くはありません。

印刷会社14年勤務の当事者である僕が印刷業界おすすめしない理由を4つ解説します。

 

 

 

1.長時間労働・休日出勤

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先方の遅れや納期が決まっている

まず最初に挙げられるのが、労働時間が長く、休日出勤も多い

 

なぜかというと、印刷業界は基本的に出版社から仕事を受注していて、単純に仕事量が多いのというのもありますが、原稿を短納期かつ高品質で仕上げなければならないから。

 

一例として本ができる簡単な流れ(専門用語の解説は割愛)

先方(出版社やデザイナー)→印刷会社・営業→プリプレス部門(DTP・刷版)→印刷→製本→配送→各店舗にて陳列→発売

 

納期(発売日)が決まっているので、この一番上流である先方(出版社やデザイナー)からの原稿や印刷データは遅くなればなるほど、それだけ後工程はタイトなスケジュールでやらなければなりません。

 

そのため、先方の原稿やデータ待ちでその仕事が来ないと帰れなかったり、土日祝日に食い込む(そのためだけに残業)なんてこともザラです。

 

来たら来たで、短い時間で高品質のものを仕上げなければならないので、プレッシャーも重く、ミスも多くなりやすくなります。

 

なので、こちら(印刷会社)が頑張って効率良くやれば、その分残業等が減るかもしれませんが、先方の体質を変えてもらえなければ、根本的な問題(残業や休日出勤の多さ)は解決しません。

営業は過酷

印刷業界の中でも、残業や休日出勤が多くなるのが、営業です。

 

会社によっては違うかもしれませんが、出版社から受注するだけではなく、後工程や工場へ原稿物の入稿、印刷する紙の手配、工場⇔出版社とのパイプ役を担ったり、業務は多岐にわたります。

 

また、休日や夜間などでも工場や出版社からの問い合わせがあったりします。

 

さらに、そこから売上計画や利益の計算・管理、出版社と新しい商品(本や付録など)の企画や打ち合わせ、新しい得意先の発掘などかなりハードです。

 

そのため、印刷業界(印刷会社)の営業はお勧めしません。

 

2.体を酷使する

夜勤・交代制勤務がある

これはどういうことかいうと、営業みたいに長時間労働や休日出勤だけではなく、特に工場で働く場合に言えることなんですが、夜勤や交代制勤務がなどがあり体調管理が難しく、体を壊しやすくなります。

 

詳しくは、以下で解説しています。

健康被害が起こりやすくなる

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印刷オペレーターは印刷する際に紙粉が舞ったり、有機溶剤(インクや洗浄剤など)を使うため、普通に暮らしている人よりも健康にはあまりよろしくありません。

 

紙粉を大量に吸うと、咳、痰、息切れ、呼吸困難、動悸などを引き起こします。

 ※紙粉とは、紙の繊維が取れて粉状になったものです。

 

有機溶剤も揮発性なので、長期間吸っていると、頭痛や吐き気、ふらつきなどを引き起こしやすくなります。

 

ケガや死亡事故も起こる

工場の印刷オペレーターは健康被害だけではなく、ケガや死亡事故もあります。

 

<印刷機による事故例>

印刷機に紙づまりなどで、機械が止まることがあります。

 

オペレーターがその詰まっている紙を取ろうとしている最中に、他の人が機械が止まっていると勘違いして機械を作動させてしまい、紙を取ろうとしていたオペレーターが機械に巻き込まれてしまう事故があるわけです。

 

機械に巻き込まれた人はどうなったかというと、指や腕を切断されたり、下手すると全身巻き込まれて死亡することもあります。

 

このように交代制勤務や健康被害、事故など体に影響を及ぼすことが多いことがわかります。

 

しかし、そういう危険やリスクがある分、年2回の健康診断や休憩・休暇をしっかり取ったり、機械のマニュアルの徹底など、ルールや決まりなどはしっかりしていることは多いです。 

3.薄給

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給料が安い!

他の製造業などと比べても給料が安いです。

 

残業に頼った賃金体系なので、基本給も低めに設定されていることも多いです。

 

そのため、残業が少なめな管理部門(人事や経理など)は給料が低くなります。

逆に基本給が高くても、残業や手当が付かないなんてパターンもあります。

 

また、ボーナスも低かったり、もしくは無いというところも少なくありません。

 

4.市場が縮小している

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部数や売上の減少

ここ数年で、スマホが登場した影響やインターネットの普及により、雑誌や書籍などがデジタル化し、本やチラシなどの紙媒体が縮小(部数が減ったり、本が読まれなくなった)しました。

 

それによって、業界全体の売上や利益も減少傾向にあります。それと同時に出版社も厳しい状態になっています。

 

例として印刷業界の出荷額と、週刊誌最高部数の週刊少年ジャンプの部数の推移を見てみます。

 

<印刷業界の出荷額の推移>

1997年ピーク時・・・8兆9,286億円

2007年・・・7兆1,417億円

2017年・・・5兆2,378億円

ここ20年で約4割減少しています。 

引用:一般社団法人 日本印刷産業連合会

 

<週刊少年ジャンプの部数の推移>

1995年3・4号・・・653万部

2019年9月時点・・・165万部

ピーク時と比べると、約1/4程度にまで落ち込んでいることがわかります。

 

紙印刷以外への展開

大企業では本業の通常の紙に印刷する事業だけでは食っていけないので、最近では事業領域の拡大に積極的に取り組むようになりました。

(電子書籍やWebサービス、ICチップの開発、パッケージ・プラスチックの印刷、包装事業など)

 

また、これはどこも行っているとは思いますが、経費削減(人件費や使う紙の質を変える、運搬の減便など)をしており、これで何とか利益を出している状態です。

 

上記のように、色々な事業に取り組んでいる大きい印刷会社は存続していくかもしれません。

 

しかし、印刷業界はこれからもどんどんデジタル化が進んで、紙媒体が縮小していくので、需要は無くならなかったとしても、衰退していくのは確実です。

そのため、将来性という点では厳しいと言わざるを得ません。

 

まとめ 

 

印刷業界に勤めるのはやめた方がいい理由、おさらいすると

  • 長時間労働・休日出勤が多い
  • 体を酷使する
  • 薄給
  • 市場が縮小している

以上の4つとなります。

 

僕は、大手の印刷会社に勤めていますが、大企業でもこんな感じなので、中小企業や下請け企業はこれよりもっと悲惨な環境(ブラック企業が多い)だと思います。

 

なのでこれから印刷業界に就職・転職しようとしている方はやめた方がいいですよ!

 

それでは、以上!