どうもdaisです。
ここ数ヶ月コロナの影響によって、経済が回らずに業績や売り上げが落ちている会社が多いと思います。
その中で、印刷会社ってコロナの影響って受けてるのか?
どういった本が需要があるのか?
印刷会社勤務の僕が、印刷業界の現状を書いていきます。
コロナの悪い影響
まずはじめにコロナの悪い影響を紹介します。
・全体的に需要減のため、売上も減少
・週刊誌、月刊誌など一時休刊になる
・全体的に部数も下がる
・旅行関係の本がほとんど制作中止になる
・中小企業が倒産が相次いでいる
当然ながら日本どころか世界の経済が落ち込んでいるので、全体的に本や広告の需要も減っていきます。
実際どのぐらい減ったかというと、僕の勤めている会社での部単位だけでも7~8千万円の売上高の損失の予想が出ています。
部でこれだけなので、会社単位だと数十億~百億いかないぐらいの損失ではないのでしょうか。(あくまで僕個人の予想です)
自粛しているせいか、本屋も休みのところが多くなり、買ってくれる人も減ります。(そのかわり通販が少し増えます)
そのため、部数を減らさざるを得ないため、売上も下がります。
また、週刊誌、月刊誌なども制作が中止になり、1週間~2ヶ月ぐらいの休刊も増えてきました。
旅行や観光がメインの雑誌も外出自粛の影響で、9割以上が制作中止になり、いつ制作が再開されるのかもいまのところメドが立ってません。
中小企業も大幅に売り上げダウン、赤字によって倒産になるところが増えていると聞きます。
コミケが中止になり、同人誌を扱っている小さな印刷所などは苦戦を強いられている状況です。
また本だけではなく、イベントやドラマ、アニメなども延期中止が重なった影響で、広告や販促物も減少しています。
コロナの良い影響
全体的に悪い影響が多い中で、逆に需要が伸びている分野もあります。
・ドリル、学習マンガ、図鑑などの教育系の本(前年比3割増)
・参考書、辞書(前年比2割増)
・パズル雑誌(前年比1割増)
・レシピ本(前年比1割増)
・電子書籍(どのぐらい増えたか数字がでていないので不明)
休校や休園の影響で、授業が受けられない子供がたくさんいます。
そういった人たちが、計算、漢字ドリルや、歴史などをマンガで読むことができる学習マンガ、動物、生物、乗り物が載っている図鑑など主に勉強や教育系の本を購入する機会が増えています。
参考書、辞書なども家にこもってやる人が多くなったので、需要が増えました。
家にいることが多くなるので、パズル雑誌で暇つぶしをしたりレシピ本を見て料理をやる人も増えています。
電子書籍もかなり伸びています。特にマンガですね。
意外と知られてない事実なんですが、実は電子書籍のデータは印刷会社が作っています。
なので、出版社から電子書籍用のPDFを下さいという受注が結構来たりします。
まとめ
コロナの悪い影響
・全体的に需要減のため、売上も減少
・週刊誌、月刊誌など一時休刊になる
・部数が下がり、売上も下がる
・旅行関係の本がほとんど制作中止になる
・中小企業が倒産が相次いでいる
コロナの良い影響
・ドリル、学習マンガ、図鑑などの教育系の本(前年比3割増)
・参考書、辞書(前年比2割増)
・パズル雑誌(前年比1割増)
・レシピ本(前年比1割増)
・電子書籍(どのぐらい増えたか数字がでていないので不明)
ちなみに大手印刷会社となると、本だけではなく、カップ麺や歯磨き粉のパッケージの印刷、ICカードの生産もやっていたりします。
この手の分野はさほど影響は受けていないみたいです。
まあ全体的に見れば、残念ながら売上や利益、業績は下がることは確実です。
緊急事態宣言もどうやら延長するみたいな話ですし、正直どこまでこの状態が続くのかわかりません。
早くいつもの日常が戻るのを祈るばかりです。
それでは、体に気を付けていろいろと頑張りましょう!
以上!